2025-08-11から1日間の記事一覧
天岩戸は、塩パンの調理。 せっかくの“山の日”なのに、小林麻美もアルセーヌ・リュパンも逃げ出したくなるような雨だ。深夜はピタリと雨音が止まっていたが、太陽が顔をのぞかせるような時刻になると同時に雨は降り出した。だから太陽は雲隠れ。 小ぶりにな…
行き当たりばったりに生きるやくざ者(色事師)にふりまわされる美女たち。 そのやくざ者を<焼津の半次>こと品川隆二が務める。わたくしの知った顔は、あとは<暗闇鬼堂>こと原健策と<小島キミ>こと赤木春恵ぐらいしかいない。だって知らないんだもの。…
このようなわたくしでも、昭和五十年代までは、多少は、世間に自慢できるぐらいの、泡坂妻夫先生のファンであった。 わたくしは、遅れてきた探偵小説専門誌『幻影城』の愛読者でもあったから、同誌のエースであった、泡坂妻夫先生が、同誌廃刊後に発表の、次…
再読。初読は角川文庫版。 今回、初読のように愉しめた。それはわたくしの記憶から欠落しているから。 読後、いまどきのひとたちの感想が気になり、ネット検索してみると、やっぱりね。<天藤真=大誘拐=ユーモア>という図式が成り立っているのだね。わた…
今までこのブログにアップしてきた西東登の作品について、わたくしは、あたかも初読のように書き記しているが、実はすべて再読なのだ。けれども、やっぱりまったく読んだ記憶がなかった。けれども、本書については、中盤の「TV討論」の件だけは、はっきり…
以下、本書について、いささか内容に踏み込んだ発言をします。本書を未読の方はご遠慮なさった方がよろしいかと存じます。 なぜ警察を信用しない。冒頭の手形詐欺にしろ、保険セールスマンの強請にしろ、なぜ沈黙している。被害に遭っているのだから、すぐさ…
題名だけで、もう合格。天下一品のD級“猟奇探偵小説”なのだ。 けれども、名は体を表さない。まってましたのタイトルとは裏腹に、内容はいたって穏当で現実てきな「子どもの誘拐を扱った探偵小説」。 警察官あがりのタフな私立探偵<毛呂周平(もろしゅうへ…