1998-07-01から1ヶ月間の記事一覧
噂にきいていたほどの<バカミステリ>ではないし、じゅうぶんに面白い。 ひとを殺すための家をつくるという『×××××××』と同じ着想の「浜辺の出来事」-巨大レンズでひとを殺す(<江戸川乱歩>「火縄銃」みたい)-や、「異星からの物体X」××から××ポンプ…
探偵役がふたり。 (プロ野球の)スカウトと新聞記者。 殺人犯の容疑者にされたスカウトが、(物語の)最後に(その)犯人を推理するかと思いきや、偶然てきに犯人が判る。もうちょっと、(登場)人物を絞って、(お話を)動かすべきだったろう。 スカウト合…
(以下、本書の内容に触れています。未読の方は、ご注意ください。) 謎とき探偵小説の最も大きな特色は、その虚構性だろう。 その虚構性を代表するのが、名探偵だと思うが、これは、名探偵を中心に絞った探偵小説だ。 どうやら、わたくしは、こういう類の小…
昨日の『球魂の蹉跌』が、大人をメインに据えた大人物のミステリとすれば、本書は、生徒を主人公に据えた(中心にした)ジュヴナイル。 自らの功利のために、人殺しをする、犯人-うーむ。 1998年7月21日(月)読了。
傍題-高校野球殺人事件。 犯人は、一人二役を行った高校野球の監督なのだけれど、そんな単純なことで、人殺しをするか。 (登場)人物のかきわけがうまくなしために、もうひとつ人物描写に深みがない。 1998年7月20日(日)読了。
なぜ、男は真っ裸で殺されていたかのか-それは、殺人者が、×で、×の×が××(××)かったからだ。 何という単純な答えだろう。 短篇向きだ。 国名シリーズでも、下位の部類。 1998年7月20日(日)読了。
めあては、作者の推すベスト100の作品群だったが、とくにめぼしいものは、無し。しいて挙げれば、ジェフリイ・コンヴィッツ『悪魔の見張り』(早川書房)、アーヴィング・ウォーレス『奇蹟への八日間』(文春文庫)、フレデリック・ポール『マン・プラス…
社会派。 私立高校が進学塾と手を組む。それをバラす学生を殺害する。 犯人は、×××(×)の××××ていた人物だった。 まっとうな本格ミステリ。 1998年7月18日(土)読了。
(内容に触れています。未読の方は、ご注意ください。) 真っ向勝負のミステリ。 SFてき装いをしているが、それはオブラート。 異次元へ失踪したと思われる人物は、実は、犯人にいいくるめられて逃亡していただけの話。それをさも、異次元へまぎれこんだよ…
赤川(次郎)は、ジュヴナイルも、ふつうのミステリも、大差ない。 あとあじの悪さもいっしょだ。 犯人が主人公の××というのも、うすうすわかるが、まあ面白い部類だろう。 1998年7月15日(水)読了。
もっとも、本格らしい本格。 ミステリファンをくすぐる、ダイイングメッセージの講釈や、読者への挑戦状など、いちばんもったいないのは、題名から、犯人がすぐに判ってしまうということ。 1998年7月13日(月)読了。
昭和30年代の<南郷(次郎)>ものに比べると、若干、おちるのは、否めないが、「舌をかまれた×」の、謎ときをみよ! これが、本格ミステリだ。 1998年7月12日(日)読了。
エイリアンテーマ。 宇宙人から、地球を守れ。 題名は、いつも(ソノラマ文庫)のように、あまり意味は、ない-その内容をという意味-でもどうして、登場人物は、大人みたいな活躍をするのだろうか。 1998年7月12日(日)読了。
<ミステリー通になるための百冊(国内編)>が、目的で買ったのだけれども、落胆した。 現行の文庫を対象としているせいか、目新しいものが、何ひとつないのだ。 これも、買い損。 1998年7月12日(日)読了。
15人のエンタテインメント作家のインタヴュウだけれども、大沢(在昌)の創作姿勢がよく判る。 わたくしは、その意見に、反対だけれども、ファンは、そうではないのかもしれない。 得ることの、何もないノンフィクション。 1998年7月12日(日)読了。
華やかではなく、地味な裁判小説。 自らの出世を願う若手検事が、ひとつの殺人事件で敗北するさまを描いた作品だが-無罪になった容疑者が、そのあと、アリバイを崩されたのだけれども、刑に服されることはなかった-というところが、ミソ。 『虚無への供物…
山田(風太郎)らしい、戦争の影が覆う復讐ミステリ。 登場人物たちは、真犯人のあやつる持ち駒にすぎない。 戦争で友人を亡くした男が、その許の許婚に復讐するために、自分の手を汚さず、自分の周りにいる人間たちを動かして、殺人を起こさせる-そんなに…
絵■山野辺 進 冒険小説。 のんびりした調子ではじまる、青春ファンタジーかと思いきや、都筑道夫の<近藤と土方>シリーズにみられるような計算づくめの力作。 初期のソノラマ文庫のなかでも、いちばんおもしろいのではないか。 1998年7月6日(月)読了。
田舎からひきとられた女中が主人公。 金持の家のドラ息子に淡い恋心を抱く。ジュヴナイルにはうってつけの設定。 彼ら二人で謎ときを行う。 ミソは、『×××××××××』トリック-××××××××(××××)が犯人だったというもの。 1998年7月4日(土)読了。 (追記) 上…