雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

8月11日(火)

 曇りときどき晴れ。ずいぶんと涼しい。盛夏での涼しさだから、晩秋の涼しさとは比較にはならないが、馬鹿みたいに暑かったつい先日までとは雲泥の差。だから昨夜から自室で眠ることにしたのだよ。暑さでの寝苦しさもなく快眠。今夜も自室で寝る予定。

 それでも外出はしない。家で一日中ごろごろしている。ごろごろといっても<(寺門)ジモン>じゃなかった、<吉田沙保里>みたいにほんとうに回転しているわけではない。

 夕方の庭の散水時に、吸血昆虫に毒液を注入され、右手親指の甲側の部分と、左首のあたりが痒い。でも左首の頸動脈を狙うなど、わが家に招待していないにも関わらずやって来るなんて礼儀知らずの吸血鬼だこと。

 夕食、白ぶどう酒、白飯、ちぎりレタス、胡瓜とアボカドと烏賊のサラダ、焼き餃子、煮しめ(大根、人参、椎茸、鶏肉)、おから炒り煮(昨日の残り物)、せいろ蒸し(鮭、舞茸、玉ねぎ)。

 

 (本日のBGM アグネス・チャン「ハロー・グッドバイ」)

西村京太郎『寝台特急八分停車』角川書店(KADOKAWA NOVELS)

カバー絵・本文イラスト/鏡 泰裕 

 「人殺し」の話題を立ち聞きしただけで、すぐに「殺人事件」と結びつけるのは、警察官の業か。いくらなんでも強引すぎる。また、遠隔殺人のトリックは、ユニークで、紙上では易易と行えるかもしれないが、それで読者を納得されられるかはまた別問題。犯人の自滅で終わるのでは、探偵役も活躍の甲斐がない。

  2026年7月30日読了。

8月10日(月)

 晴れ一時雨。午後のおやつの時間ぐらいに通り雨。夕立には早い時刻だが、意外に強く地面を叩きつけるような雨脚だった。

 お盆の週に入ったせいか、やはりバスも道路も空いている。

 夕食、白飯、納豆、レタスと紫玉ねぎのサラダ、胡瓜とオクラとエノキ茸のサラダ、牛タンの大蒜炒め、南瓜スープ、おから炒り煮、焼きそば。牛タンといっしょに炒めた大蒜は、ふかした馬鈴薯のようでホクホクの食感。そして、焼きそばは、昨日の昼食の残り物。せっかくつくったのが余ったのだから、喰べておかねば、食の神に申し訳ない。おかげで今夜も満腹。

8月9日(日)

 晴れ。けれども気温は、ぐっと下がった体感。あの蒸し暑かったわが部屋でも、呼吸は楽。息苦しさはない。今年の暑さの峠は越したのだろうか。

 午前中は買い物。近所のひとつのスーパーマーケットが5%割引の日だから。地下駐車場の、特に入口に近い場所はほぼ満車状態。運よく空いている入口近くのスペースに停めることができた。ラッキー。次にホームセンタへ行く。<散水ホース>の購入のため。ずいぶん前から水もれがしての買い替え目的。今回は軽量のホースが今より細い口径の品。ホース長は、現在と同様の20mの商品である。

 夕食、白ぶどう酒、白飯、ちぎりレタス、パプリカの肉詰め(昨日の残り物)、胡瓜のキューちゃん(昨日の残り物)、南瓜と胡瓜のサラダ、焼売、鯛の味噌汁。配偶者は、今晩は、お腹の調子だけでなく、身体全体がだるいと訴える。だいじょうぶかなぁ。だから今夜もわたくし独りでの夕飯。ごちそうさま。

西村京太郎『狙われた寝台特急「さくら」』祥伝社(NON NOVEL)

カバー構成・CE 北田智江子
カバーイラスト・安田忠幸
本文イラスト・山野辺進

 最近読んだ<西村京太郎>の作品のなかではベスト。この頃までの<西村京太郎>であれば、これぐらいの乱暴ぶりは許せる気がする。

 今回はタイトルに偽りなしで、後年の取ってつけたような、数ページ“列車”の描写をしただけで、“列車”とは、ほとんど関係のないような内容でも、さも“列車”に特化したようなタイトルをつけるやり口とは違い、正面きっての“列車”が舞台のサスペンス。“列車”の不可能犯罪を始め、見知らぬ敵との攻防もスリルがあってとてもワクワクする。

 多少贔屓目なのは、自分が若かりし頃、何度も乗車した“列車”だからかもしれないことは、カミングアウトしておこうかしらん。

 2026年7月29日読了。

8月8日(土)

 晴れ。

 午前中は買い物。その後髪を切りに行く。

 午後からは、ずっと家の中で過ごす。書庫がいっぱいになったので、書庫の出入口の小さな書棚を移動させて、大きな書架を設置しようと野望を抱く。部屋の対面に二つ並んでいる本箱の横にいったんその書棚を持っていき、スペースをつくる。ごそごそして半分ぐらい作業をすすめたところ、右臀部上部に電気が走る。痛い。またぎっくり腰だ。変な恰好で重い本を移動させていたからなあ。でも程度は軽いみたいで屈むのは辛いが歩けなくはない。しばらく様子をみてみよう。

 夕食、白飯、ちぎりレタス、鮭フライ(一昨日の残り物)、ちくわフライ(一昨日の残り物)、もずく、パプリカの肉詰め、胡瓜のキューちゃん、煮南瓜。今晩も配偶者はお腹の調子がよくないと嘆いている。だから出来立ての“煮南瓜”だけで夕飯を済ます。わたくしも申し訳ないので、残り物で我慢する。

西村京太郎『「のと恋路号」殺意の旅』中央公論社(C★NOVELS)

カバー・イラスト 村山潤一

 あれれ、このオープニング(「恋路駅」の待合室の「思い出日記」の件)、どこかで読んだことがあるぞ。それもおそらく西村京太郎ではなかったか。でも、そこに登場するのは、わたくしのよく知らない<小山>という名前の刑事ではなく、<十津川>班の好漢の二人のうち、<西本>刑事か、または<日下>刑事か、どちらかだったような気がするのだが、いつものようにわたくしの記憶違いかしらん。気が向いたら調べてみよう。

 本篇も、相変わらず、人の生き死に等の扱いようなど、人物が記号のようで「人間が描けていない」との批判はごもっともの出来ではあるが、犯行動機を環境問題を焦点に当てて、読者に問題提起をして物語を締めくくるところが、所謂“社会派”の、最後の大物らしくて、あっぱれ。

 2026年7月27日読了。