雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

1997-11-01から1ヶ月間の記事一覧

蒼井雄『船富家の惨劇』春陽堂(春陽文庫)

文体は古めかしいけれども、緊密で好もしい。 風景描写は、『赤毛のレドメイン家』に似ているかなと思ったのだけれど、やっぱりそうなのね。 最後の謎ときで、探偵役が交代するのが残念。地道な捜査をするひとが探偵でなくて、名探偵にとって代わられるのだ…

火坂雅志『霧隠才蔵-紅の真田幸村陣』祥伝社(ノン・ポシェット)

火坂雅志作だから、リーダビリティは、ある。 ミソは、真田十勇士の××が×××といいう点。 だれが、その×××なのか。 火坂雅志には、アクションと怪奇性と謎ときを、期待する。 1997年11月24日(月)読了。

11月23日(日)

火坂雅志『霧隠才蔵-紅の真田幸村陣』途中まで。

童門冬二『龍馬暗殺集団』春陽堂(春陽文庫)

龍馬暗殺を新撰組に命じたのは、×××であった!というのがミソ。 血みどろのお話で、後味は、よくない。 謎ときにしても、軽いもので、うーむ。 1997年11月22日(土)読了。

島田一男『黒い花束』春陽堂(春陽文庫)その2

『黒い花束』読了。 トリックは、××の××による消失。窓は自在に開くようになっていた。 ほかにも、トランクの箱抜けと同じ奇術てきトリックによる。 なぜ、そうする必要があるのか-まったくない! でも、わたくしは、面白かったぞ。 無茶苦茶な、おポンチミ…

島田一男『黒い花束』春陽堂(春陽文庫)

島田一男『黒い花束』(春陽文庫)。 人間消失だ。それも連続で。 題名が、もったいないような気がする。

横溝正史『仮面城』朝日ソノラマ(ソノラマ文庫)その3

「悪魔の画像」。 絵の隠し場所がテーマ。 名画の××××××××××××××××××いるというのがミソ。 1997年11月19日(水)読了。

横溝正史『仮面城』朝日ソノラマ(ソノラマ文庫)その2

『仮面城』中の短篇「怪盗どくろ指紋」。 由利先生&三津木俊助登場。 おいおいどこかで読んだことがあるぞ。 まるで、江戸川乱歩だ。 「ビーナスの星」宝石の隠し場所がテーマ。 人形のなかにと思わせておいて、実は・・・・・・という話。 1997年11月18日…

麻耶雄嵩『鴉』幻冬舎

「××××××」(天城一の某短篇)とジョン・ディクスン・カーの短篇にあったような××トリックがミソ。 閉鎖された村は、安部公房風で、なかなかの雰囲気。 けれども、最後のどんでんがえしで、また形而上てきな結末を迎える。 1997年11月16日(日)読了。

11月15日(土)

『鴉』を、読む。

11月14日(金)

今日も、眠い。

11月13日(木)

ひどく眠いので、寝る。

11月12日(水)

麻耶雄嵩『鴉』(幻冬舎)を、ナイトキャップがわりに読む。

11月11日(火)

吉川英治『神変麝香猫』(講談社吉川英治文庫)。 愉しみにしていた伝奇小説。 バスのなかで途中まで読む。

井上雅彦『ハイドラの弔鐘』KKベストセラーズ(ワニノベルス)

短めの中篇だけれども、作者のことばでは、長篇。 グロテスクホラー。 ミソは、××の××が×を×した××なんだけれども、うーむ。 わたくしは、興味なし。 1997年11月10日(月)読了。

横溝正史『仮面城』朝日ソノラマ(ソノラマ文庫)

「迷宮の扉」中篇・・・金田一耕助登場。冒険小説ではなく、謎とき探偵小説。死んだはずのお父さんが実は生きていて-自分の部下を殺された父は、その犯人を見つけようと、死んだふりをしていて、自分の息子二人を殺されてしまう-ありえない。そのようなこ…

横溝正史『迷宮の扉』朝日ソノラマ(ソノラマ文庫)

中篇ジュヴナイル。 「動かぬ時計」ショートショート・・・大事にしていた時計が止まったら、知らぬ母が死んだ。 「片耳の男」短篇・・・奇譚。宝の隠し場所捜し。少年主人公。 1997年11月8日(土)読了。

11月7日(金)

昨日(11/7)書くはずが、今日(11/8)記入している。 蒼井雄『船富家の惨劇』(春陽文庫)を買ったので、これを読みはじめたけれども、面倒になって、途中まで。でも、決して面白くない訳じゃあない。戦前の作品なのに落ちついた論理てきな探偵小説のようだ…

志水辰夫『十五少年漂流記』講談社

昨日から、西澤保彦『仔羊たちの聖夜』(角川エンタテインメント)を読みはじめたのだけれども、いったん中断して、志水辰夫『十五少年漂流記』(講談社)を読んだ。 翻案と聴いていたので、日本人十五人が冒険するのかと思っていたけれども相違してほとんど…

藤本泉『地図にない谷』産報(サンポウノベルス)その3

昨日読了できなかった『地図にない谷』了。土俗伝奇ホラーであって、今なら、ちょっとした評価を得られただろうに。ミソは、風土病=実は××の×=××。 ミステリ色はうすく、しいていえば分類はサスペンスか。文章は上手い部類だと思うけど、そう特色ある方で…

藤本泉『地図にない谷』産報(サンポウノベルス)その2

『地図にない谷』途中まで。 これは、たとえば、今、流行の伝奇ホラーのさきがけではないか。 IZAM(SHAZNAヴォーカル)=××××(知人) 西川貴教(T.M.Revolution)=堺つとむ

藤本泉『地図にない谷』産報(サンポウノベルス)

昨日からのつづきで、『地図にない谷』を読む。カバー裏の中島河太郎の話によると、おおこれは、1971(昭和46)年の江戸川乱歩賞候補作『藤太夫谷の毒』ではないか!

探偵小説研究会編・著『本格ミステリ・ベスト100』東京創元社

昨日は、すぐ眠ったから、今日は、古本屋で、藤本泉『地図にない谷』(サンポーノベルス)、結城昌治『死者たちの夜』(角川文庫)、新刊書店で、探偵小説研究会編・著『本格ミステリ・ベスト100』(東京創元社)を買う。 今日は、『本格ミステリ・ベスト…

佐々木丸美『雪の断章』講談社(講談社文庫)・はやみねかおる『神隠島』私家版

昨日から読みだした『雪の断章』は、『風花の里』よりも読みやすいが、人間関係も含めて設定がよく似ている。孤児の主人公(少女)が年上の若い男に惹かれて・・・という話。同工異曲か。あんまりなので、インターネットで作者のサイトからプリントアウトし…