2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
個性てきな短篇集。 というのは、これはふつうにある小説集ではなく、小説とエッセイとノンフィクションふうの雑文の組み合わせの書籍なのだ。 表題作が集中もっとも長い小説なのだが、それでもわずか112頁ほど。それも活字も大きくて1ページに収まって…
作者の『寝台特急「紀伊」殺人行』の主人公の過去に似たシチュエーションが、本作では、十津川警部の友人である殺人容疑者の過去と重なって見える。 だから、容疑者の彼を救いたいという気持ちが読者の私には、なかなか持ち起こらない。その私の気持ちに加算…
短篇集。 表題作は十津川警部もので、残りの二作「三人目の女」および「依頼人は死者」は、私立探偵左文字進が登場。 西村らしさは、「依頼人は死者」に顕著で、殺人現場を、左文字の事務所に設定するとは、あまりにも強引すぎると思うが、そこがそれ、西村…