雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

1999-01-01から1年間の記事一覧

富島健夫『雪の中の信子』徳間書店(徳間文庫)

カバーイラスト=淡谷次郎 あっさり。いれかわりトリックには、ちょっとびっくりした。 1999年7月20日(火)読了。

五島勉『カバラの呪い』祥伝社(ノン・ノベル)

高橋克彦の伝奇SFのような話。面白いのは、途中まで。タネはすぐ判る。底の浅い作品。 1999年7月20日(火)読了。

佐野洋『銅婚式』講談社(講談社文庫)

皮肉な結末を迎える短篇集。完成度はこれ以降の作により高いとは思えない。 1999年7月20日(火)読了。

はやみねかおる『ギヤマン壺の謎』講談社(講談社 青い鳥文庫)

村田四郎/絵 ヒューマニズムに感動するのは、これがジュヴナイルだから、ストレートに胸をうつのだろう。 1999年7月20日(火)読了。

大藪春彦『孤剣』桃源社(桃源社・ポピュラー・ブックス)

4作を収録した連作短篇集。 大藪(春彦)は、同士討ちをさせるのが、好きなようだ。 1999年7月20日(火)読了。

三好徹『大いなる弔鐘』桃源社

それぐらいで、人を殺すか。 自(映画)会社をたてなおすため、女優を殺害し、その男(恋人)を刑務所へ行かし、毒殺(未遂)を図る。 男(主人公)は、頼りない。 女優殺しの決め手は、色盲。あまりにも、陳腐だ。 1999年7月20日(火)読了。

大藪春彦『雇われ探偵』東京文芸社

同一私立探偵主人公の連作。 いたって、おとなしめだが、サディズムはある。 軽い読み物だ。 1999年7月20日(火)読了。

フランク・グルーバー『ゴーストタウンの謎』東京創元社(創元推理文庫)

ウェスタンミステリ。 映画のシナリオみたい。 感情移入が難しいか? あっさりした感じのテイスト。 1999年7月10日(土)~18日(日)で読了。

大藪春彦『凶銃ワルサーP38』東京文芸社

血みどろ、暴力活劇小説。 無茶苦茶で、主人公が、なぜ、無関係な人物を殺していくのか、よく判らない。 ブラックなユーモアもある-例えば、寝転んだ太った人間のお腹に飛び降りると、肛門から、直腸が飛び出る-が、意味不明の、しかしながら、これが、大…

高原弘吉『アトリエ殺人事件』集英社(コバルト文庫)

短篇集。 高原(弘吉)らしさは、まったくない。 1999年7月10日(土)読了。

ミッシェル・ルブラン『殺人四重奏』東京創元社(創元推理文庫)

『蜂の巣になったシルヴィー』というのが、原題だそうだけれども、こっち(『蜂の巣になったシルヴィー』)の方が、適切な邦題かな。 悪女シルヴィーを誰が殺したか、というのが、プロットだけれども、あくまで完全犯罪が成立するかどうかが、仏ミステリらし…

梶山季之『梶山源氏いろはの巻』文藝春秋社(ポケット文春)

週間誌に連載だけあって、話の前後がうまくつながらない。 ポルノグラフィ。 1999年7月3日(土)読了。

福本和也『啜り泣く石』徳間書店(徳間文庫)

(以下、本書の内容に触れています。未読の方は、ご注意ください。) 産業ミステリ。 奇石については、ちょいと前から流行の<骨董ブーム>の先駆になるか。 近親者が犯人だとはおそれいるが、(興味深く)読めないミステリではない。 1999年6月29日(火)読…

加納一朗『背信の荒野』角川書店(角川文庫)

単純なサスペンス。 犯人は、すぐ、誰にでも判るが、これも、加納(一朗)の代表作ではないか。 それだけの力作だ。 1999年6月28日(月)読了。

水上勉『薔薇海溝』光文社(カッパ・ノベルス)

デザイン 伊藤憲治写真 伊藤 毅 戦時中に端を発する探偵小説。 つきなみで、凡手。 水上(勉)らしさは、冒頭部分のみ。 水上(勉)作品中でも、下の部類ではないか。 1999年6月27日(日)読了。 (追記) 当時の読書ノートを再読して、愕然としたのは、この…

東郷隆『定吉七は丁稚の番号』角川書店(角川文庫)

「ドクター・不好」「オクトパシー・タコ焼き娘」の2中篇を収録。 いちばん近い味わいは、都筑(道夫)のアクションスリラー(その饒舌さがとくに)なのだろうけれども、根本てきにちがうのは、ウェットさだ。 もうひとつ注文しておくと、主人公にもっと魅…

山中恒『われら受験特攻隊』秋元書房(秋元文庫)

ふつうの学園小説。 敵、味方がはっきりしいて、ストレートさが心地よい。 1999年6月19日(土)読了。

山中恒『背後霊倶楽部』旺文社(旺文社文庫)

SF設定のコント連作。 1999年6月18日(金)読了。

ダフネ・デュ・モーリア『鳥』早川書房(H・P・B)

装幀 勝呂 忠 3篇収録の中篇集。いずれも、奇妙な味わいである。 「鳥」スリラー、「瞬間の破片」記憶を(20年ぐらい)失くした女の話、「動機なし」若くして、子どもを産んだ女の悲劇。 「鳥」が、ベストか。 1999年6月12日(土)読了。 (追記) 背や表…

中尾明『いて座の少女』徳間書店(徳間文庫)

(中尾明の作で、以前読んだのは)『黒の放射線』だったか-これも、同じくパニックもの。 陽気な狂気と表現すればよいか。 結局は、新人類の誕生を示唆するところで終わるが。 ジュヴナイルSF。 1999年6月9日(水)読了。

佐野洋『蜜の巣』中央公論社(中公文庫)

(以下、本書の内容について、一部触れています。未読の方は、ご注意ください。) 長らく読みたいと思っていた佐野(洋)の長篇。 投書の主は、自分を招いた女だった、というもの。 味わいは、(佐野洋の)中期の作のようだ。 1999年5月30日(日)読了。

J・マッカレー『地下鉄サム』東京創元社(創元推理文庫)

カバー装画 松田正久 コント集。 訳文が古めかしい。 本格推理とは、思えないが。 ときどき、主人公がやりこめられる手法には、ちょっと驚き。 1999年5月28日(金)読了。 このまえに、コレリ『復讐(ヴェンデッタ)』東京創元社(世界大ロマン全集)を読ん…

幾瀬勝彬『私立医大殺人事件』春陽堂(春陽文庫)

旧題は、『死のマークはX』か? しろうと推理集団が、謎ときをするのだけれども、ユーモアがあって、そこそこ面白い。ガチガチの、論理謎ときミステリだけれども、時代性か、社会批判も含まれる。 1999年5月9日(日)読了。

水上勉『海の葬祭』文藝春秋新社(ポケット文春)

(以下、本書の内容について触れています。未読の方は、ご注意ください。) 父親が、実の息子を殺すか? 出だしは、なかなか巧みなのに、こりゃ、いけません。 <お話> 白痴の息子が誘拐される。 森村?夫婦が殺される。 美貌の娘が攫われる。 誘拐された二…

藤原審爾『赤い殺意』角川書店(角川小説新書)

今時の、妻であれば、こう悩まないだろう。 愚図で、馬鹿な女に、何でこう踏んぎりが悪いのだろう-まるで、菊村到の登場人物みたいだと、腹が立つ。 1999年5月8日(土)読了。

新橋遊吉『競馬空輸殺人事件』春陽堂(春陽文庫)

ノベルス風の軽い読み物。結末もあっけない。謎もたいしたことないし。 分類すれば、サスペンス? 1999年5月7日(金)読了。

光瀬龍『SFその列車を止めろ!』秋元書房(秋元文庫)

「その列車を止めろ!」「シャトアウト!"B"」の2短篇を収録のSFジュヴナイル。 (光瀬龍の)得意のパニックものだけれども、あいかわらず、収束はへたくそだ。 でも、いけるよ。 1999年5月5日(水)読了。

筑波耕一郎『密室の木霊』栄光出版社(エイコーノベルス)

カバーイラスト・塚本俊昭 (以下、本書のトリックについて触れています。未読の方は、ご注意ください。) ぜんぜん面白くない。 密室も、糸で作れたなんて、つまらぬ。 1999年5月5日(水)読了。

エラリー・クイーン『オランダ靴の謎』東京創元社(創元推理文庫)

(以下、本書の犯人についての記述があります。未読の方は、ご注意ください。) 犯行現場に残されていた靴から、推理する犯人は、女だった。 可もなく不可もなくといったところ。 1999年4月30日(金)読了。

坂口安吾『復員殺人事件』角川書店(角川文庫)

これまた、ユーモアミステリだ。 なかなか、読ませる。 ただし、高木彬光の手による、「樹のごときもの歩く」は、よくない。 1999年4月23日(土)読了。 霞流一『オクトパスキラー8号』アスペクトノベルス 霞流一『ミステリークラブ』カドカワ・エンタテイン…