雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

8月26日(火)

 晴れのち曇り。明日は、ときどき雨みたいだ。というのは、天気予報の受け売り。

 整理整頓好きのわたくしは、ひょんなことから、米櫃の棚を整理していて、賞味期限切れ間近のデミグラスソースの缶を、思わず発見して、急遽、ビーフテイルシチュウをつくることにする。朝食を了え、食器を片づけたあと、お茶を沸かし、玉葱、人参を切り、昨日の夜から解凍してあった、牛テイルに、塩・胡椒し、片栗粉をまぶし(以下、面倒につき、省略)・・・。

 調子がよいので、午後から、交通機関を利用し、古書店めぐり。
 一軒め。小さい古書店。以前は、JR在来線駅前に立地していた店であるが、立ち退きの憂き目にあい、この場所へ移って、わたくしは、はじめての来店。昔は、肩を触れあうぐらい窮屈だっ店内が、二倍の床面積に拡張しているものの、めぼしい品は、残念ながら見つからず、F・W・クロフツ『殺人者はへまをする』(創元推理文庫)と若山三郎『SF電卓テックの推理』(秋元文庫)の二冊を買う。いまは手もとにない、読み返したい、結城昌治の文庫本等いくつか、あったのだが。
 次は、本命の、老舗古書店だったのだが、あいにくと、お休み。扉に、張り紙があって、一時休憩のようだが、わたくしには、時間がなく、唸って、次の店へ歩む。途中に、CDレンタル専門店の看板を見つけ、それに、古書も扱う云云の表示もあったものだから、立ち寄るも、つい数年前のヤングアダルトノヴェルばかりで、残念。
 そして、四件目。ここでは、悲しい報告を眼にする。表に、来店者あてに、今月末で、閉店するとの通知が。やあ、どこの古書店も、経営については経済てきに苦しいのであろうか。弔い合戦とばかり、以下の書籍をむやみやたらと購入。

 ウォルター・ブルックス『ぶたのフレディ名探偵』童話館出版
 三田村信行『かいぞくのおたから』あかね書房
 ジェラール・ド・ヴィリエ『キッシンジャー暗殺』立風書房
 ジェラール・ド・ヴィリエ『いとしのサブリナ』立風書房
 ジェラール・ド・ヴィリエ『林彪誘拐』立風書房
 ジェラール・ド・ヴィリエ『CIA長官の自殺』立風書房
 ジェラール・ド・ヴィリエ『日本情報部対CIA』立風書房
 ジェラール・ド・ヴィリエ『シスコの女豹』立風書房
 ジェラール・ド・ヴィリエ『アテネ殺人事件』立風書房
 横溝正史『悪魔の設計図』角川文庫

 背中のリュックサックが重くなってきたし、とても暑いので、あと二つ廻るはずの店は遠慮して、帰宅。途中で、最寄のJR駅と金券ショップで、今週末に予定している子どもと配偶者とわたくしの新幹線の往復券を購入。

 夕食、仏蘭西麺麭、チーズ、ハム、豚肉の生姜焼き、麻婆茄子、もやし炒め、麦酒、焼酎。